合併症予防
糖尿病を治療する理由、それは合併症を予防するためです。
生涯、糖尿病の合併症に悩まされずに生活できることが目標です。
そのためには、継続的な血糖コントロールが必要となります。残念ながら、現在の医学では糖尿病を治癒させる治療は存在しません。
しかしながら考え方を変えると、糖尿病は「血糖が上がりやすい体質」であり、この「血糖が上がりやすい体質」は治癒させることができなくとも、見かけの血糖がコントロールされていれば糖尿病は悪さをしません。
糖尿病治療をする上で大切なのは、いかに「血糖が上がりやすい体質」と上手く付き合い、血糖コントロールを長く維持できるかということです。反対に血糖コントロールが一旦良くなったからといって「治癒した」と誤認し油断すると、血糖コントロールはすぐに悪化し糖尿病は牙をむき始めます。
血糖コントロールの目標値は下の表の通りで、HbA1c 7%未満が一般的な基準となります。
しかし目標値は、年齢や日常生活動作の程度によって異なりますので、詳細については主治医と相談が必要です。
