糖尿病の治療

糖尿病の治療

 糖尿病の治療で重要なのは、基礎となる食事療法ならびに運動療法と、糖尿病の状態(インスリン分泌の低下、インスリン抵抗性の程度)を考慮した薬物療法です。

 食事療法
 対象は、糖尿病を患っている全ての患者さん、そして生活習慣病のある方、予防したい方、全てです。
 運動療法
 対象は、食事療法と同じですが、病状により推奨できない場合や無理に行わなくて良い場合もあります。
 薬物療法
 食事療法、運動療法を行った上で、必要最低限の薬剤を使うことが望ましいですが、糖尿病の状態によっては早い段階で治療介入が必要になることも多々あります。

糖尿病と診断された時点で、インスリン分泌は既に低下しています。
下に2型糖尿病の発症・経過のグラフを示しています。

インスリンは膵臓に存在する膵β細胞から分泌されますが、過剰なインスリン分泌や高血糖などは膵β細胞に負担をかけ、その結果、膵β細胞の細胞死が起こります。これが、膵β細胞量の減少、そしてインスリン分泌の低下へとつながり、さらに血糖が上昇するという悪循環に陥ります。
糖尿病の治療は、その時々の糖尿病の状態に応じて選択する必要があり、時機を逸してはいけません。

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