運動療法
運動は、糖尿病の安定したコントロールを行う上で重要な役割を果たします。
足腰を痛めている方は、できる範囲で行い無理をしないことが大切です。
また、不安定な網膜症がある場合や心疾患などの持病がある場合は、過剰な負荷は重篤な合併症を引き起こす可能性がありますので、検査を行い主治医の先生に確認をしましょう。
運動によって血糖が下がる理由は、3つあります。
運動中に、血糖・グリコーゲン(ブドウ糖が変化して貯蓄されたもの)がエネルギー源として筋肉で消費されます。
運動後に、再びグリコーゲンを蓄えるため、多くの血糖が筋肉に取り込まれます。
継続的な運動は、内臓脂肪が減少し、筋肉量が増えるため、インスリンの効き目が良くなります(インスリン抵抗性の改善)。
運動は、有酸素運動、レジスタンス運動(筋力トレーニング)の両方をできると効果的です。
有酸素運動は、カロリー消費により内臓脂肪を減少させます。
レジスタンス運動(筋力トレーニング)は、筋肉量を維持・増加させることで、カロリーを消費しやすくし、インスリンの効き目も良くします。